第279章 一人の女を共有する?

福江良平の眼差しは、さらに冷ややかさを増した。

なぜ、朝倉暁と電話で話すとき、彼女はあんなにも優しい声を出せるのか。

朝倉暁はすでに、ネット上で二人の熱愛の噂を否定したはずではないか。

まさか、あれはただのその場しのぎに過ぎなかったのか。

結局のところ、芸能人の恋愛事情など、常に虚実が入り交じっているものだ。部外者に真相など分かるはずもない。

たとえ今、あの二人が付き合っていないとしても、あの日現場で、朝倉暁が千葉清美を見つめる視線を見ただけで、彼が千葉清美を好きだということは分かっていた。

遅かれ早かれ、あいつは彼女にアプローチするに違いない!

福江良平は突然、胃に流し込んだ...

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