第469章 許しを請う

レストランで、福江良平は窓の外の雨を見つめていた。胸の奥が、ずぶずぶと底へ沈んでいく。

千葉清美は運転手を呼ばなかった。こんな大雨だ。もう来ないに決まっている。

時計の針は九時を指した。店員が丁寧に近づいてくる。

「福江さん、九時を回りました。まだ、お待ちになりますか」

あと三十分もすれば、レストランは閉店だ。

用意していた花火も、この雨では中止になる。

天気予報では、今日は雨は降らないはずだった。それなのに、どうして突然——。

何もかもが噛み合わない。……それはつまり、彼のプロポーズも噛み合わないということなのか。

彼は自信があった。彼女の心には、自分だけがいると。

だが...

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