第477章 自首

雲田水介は、もう一度手を上げかけて――ふと何かを思い直し、がくりと力を抜いて手を下ろした。そのままソファに腰を落とし、隣の雲田卓央をぎこちなく横目で見る。

「……痛ぇか?」

雲田卓央は答えない。黙ったまま身をずらし、水介からできるだけ距離を取った。

雲田水介は小さく息を吐く。

「俺が金に汚いのは認めるさ。けどな、これは俺の実の息子に金を出せって言っただけだ。犯罪でもなんでもねぇだろ。昔だって福江奥様が毎月俺に金を渡してたのは、俺の口を塞ぐためだった。俺は盗んでもいねぇ、奪ってもいねぇ」

言い終えるころには、背中が目に見えてしょげていた。急に、何歳も老け込んだみたいに。

「……今日...

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