第500章 身体の引き裂き

小森はふとひらめいたように、探るような口調で言った。

「小林さん……もしかして、雲田寧々が高橋さんのところへ行った可能性って、ありませんか?」

小林輝宏は考える間もなく、手をひらりと振った。

「あり得ねえ! 高橋北が飲んだあの酒には仕込んである。今ごろとっくに意識飛ばして、ぐっすり寝てるはずだ。あの女がどこへ行って探すってんだ」

そして小森をぎろりと睨みつける。

「監視カメラを回せ」

小森は困った顔で首をすくめた。

「小林さん、それは……ここに来る方はお金持ちか、地位のある方ばかりです。誰も敵にできません。勝手に監視カメラなんて置けませんよ。いちおう数台はありますけど、店内を全...

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