第174章 ざまあみろ

(福山真司の視点)

警察署の留置区画。

手続き窓口の前に立ち、白い受領票を握りしめていた。指の関節が白くなるほど、強く。

スーツの上着は預けさせられた。ベルトも、スマホも。

隣には制服姿の警察官が立ち、事務的に告げる。

「福山真司さん、勾留中は通信機器の使用は禁止です。面会もできません。ご家族の面会は事前申請で週一回、三十分以内です」

こめかみが脈打つ。

まさか自分が、こんな場所に立つ日が来るなんて。

福山グループの社長。福山家の御曹司。

それが留置場に入れられる。誰が信じる? ……だが現実だ。

鉄の扉。白い壁。硬いベッド。

ベルトのない、妙に頼りない服の感触。

全部...

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