第185章 明日の朝一番に、彼女に会いに行く

【福山真司の視点】

夕方六時四十五分。病室で、俺はベッドに半身を起こしたまま、窓の外の空がじわじわ暗く沈んでいくのを見ていた。

午後に目を覚ましてから、もう何時間もこのベッドの上だ。岩瀬は来た。医者の説明も聞いた。おじいちゃんも顔を出した。聞くべきことは聞き、言うべきことも言った。いま病室にいるのは俺ひとり。心電モニターの「ピッ、ピッ」という乾いた音だけが、やけに大きい。

カチャ、とドアが開く。

看護師が薬のトレーを手に入ってきた。

「福山さん、処置の時間です」

俺は返事をしない。

彼女はベッド脇へ来て、点滴のバッグを手際よく確認し、俺の手の甲の針元に目を落とした。視線の先で、...

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