第188章

「彼と相談したい、すごく大事なことがあるの」

その言葉に、坂東勝は思わず鼻を鳴らした。滑稽極まりない。

加藤枝子と源様の間で重要な話など、たかが知れている。要するに、仕事の話だろう。

残念ながら、彼女はまだ知らない。源様が既にこの世を去り、その全ての勢力を俺が手中に収めたことを。

かつて彼女から受けた冷遇と屈辱を思い出し、坂東勝の胸中にふと、暗い復讐心が頭をもたげた。

「お前が源様に何を求めているかなど、お見通しだ。もう一度表舞台に立ちたいのなら、チャンスをやっていい」

「三十分以内だ。三十分以内にクラブまで来られれば、以前と同じように役を用意してやると約束しよう」

坂東勝は以...

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