第277章

水原雪乃としても、背に腹は代えられない状況だった。だからこそ、こうした妥協案を受け入れたのだ。

黒川綾の指摘を受け、水原雪乃の瞳に一瞬、気まずさが過る。だが、彼女はすぐに頷き、綾の言葉に調子を合わせた。

「あなたの言う通りね。言われなければ見落とすところだったわ。あなたがそこまで気にかけてくれるなら、まずはプロジェクトの概要を簡単に説明しておくわ」

「今の綾さんのスキル感が正確には把握できていないから、どの案件を任せるべきか判断がつかないの。とりあえず、現在動いているプロジェクトはこれで全部よ」

「一度目を通してみて。自分に合いそうなものがあればピックアップしてちょうだい。もし不明点...

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