第301章

「少し頭を働かせれば、すぐに分かることでしょう」

坂東勝は、腹の内を隠し立てするつもりはなかった。

水原拓真という男が、回りくどい人間を嫌うことを知っていたからだ。既然彼と手を組むと決めた以上、この件に関して下手な言い訳や謙遜は不要だ。

何より、彼には水原拓真に自身の忠誠心と実力をはっきりと示さなければならない理由があった。

水原拓真のパートナー選びは極めて厳しい。多大な労力を費やし、ようやく勝ち取った信頼だ。この好機を逃すわけにはいかない。

時が経つにつれ、坂東勝は手元のプロジェクトに没頭していった。

水原拓真と対等に渡り合うためには、それ相応の実力が伴わなければ相手にされない...

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