第315章

いまだに保身のことばかり考えている殺し屋を見て、水原拓真は思わず鼻で笑いそうになった。

「口を割らなきゃ死ぬだけだ。死人に仕事の心配など必要ないだろう?」

「トップクラスの殺し屋ともあろう者が、そんな道理もわからないほど愚かではないはずだが?」

水原拓真は腹を決めていた。何としてもこの男の口を割らせる。

仁義もへったくれもない。命の瀬戸際に追い詰められれば、人間は誰だってプライドを捨てて口を開くものだ。

ビジネスの世界で長年修羅場をくぐり抜けてきた水原にとって、理不尽で強情な人間など見飽きている。

この手合いを扱う方法など、いくらでもあった。

水原の断固たる態度を見て、殺し屋は...

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