第358章

あえぎ声は波のように高くうねり、なまめかしい声ががらんとした部屋に響き渡る。

その場にいるすべての者の五感を刺激していた。

専属医は押しやられ、いつの間にかドアのところまで後退していた。片足を外に踏み出し、いつでも逃げ出せるような体勢をとっている。

水原拓真は冷淡な視線を向けた。

「入れ」

「嫌です」

専属医は嫌がるような顔をして、片手で襟首を掴み、もう片方の手でズボンのベルトを握りしめていた。

水原拓真は呆れたように顔をしかめ、専属医の腕を掴んで力任せに引っ張り、別の部屋へと放り投げた。

ドアがバンと開き、そして素早く閉められた。

専属医は恐怖のあまり奇声を上げ、狂ったよ...

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