第382章

「いいわ、上等じゃない」

水原雪乃は顔をしかめ、ギリッと歯を食いしばった。

そもそも彼女は、水原拓真と黒川綾の二人は結ばれるべきではないと思っていた。彼らの間には、あまりにも多くの恩讐が横たわりすぎている。

それなのに、結局二人はもつれ合い、どうやっても離れようとしない。

輝星という存在ができたことで、今度こそ二人は幸せになれるのではないかとも考えた。

だが、それは甘い考えだった。

「もういいわ。引き続き白井弦羽を監視して。もし拓真を傷つけるような動きを見せたら、すぐに報告しなさい」

「かしこまりました」

秘書が退出した後、雪乃はスマートフォンを取り出し、一件のメッセージを送...

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