第412章

静寂に包まれた室内。

林田安織は、まるで自らの声に耳を傾けてくれる理解者を見つけたかのようだった。

彼女は自らの理想を、堰を切ったように語り続けた。

傍らで聞いていた水原雪乃は、最初は上の空だったものの、最後にはその眼差しを変えていた。

さすがは名門大学を卒業した林田安織である。

表面上は定職にも就かず、ただ遊び呆けているように見える。家業を継ぐ気もなく、あえてこのような場末の職業を選んだかに思えた。

だがその実、確固たる信念を抱いていた。

ネット上の誹謗中傷は、すでに多くの人々を死へと追いやっている。

林田安織は今回、自ら渦中に飛び込むことでその裏にある法則を暴き出し、己の...

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