第415章

扉一枚を隔てて、外で起きている出来事など、黒川綾は知る由もなかった。

今の彼女は全身の力が抜け切り、抵抗する気力すら残っていなかった。

水原拓真に組み敷かれ、すでに何度か情事を重ねたというのに、彼の無尽蔵な体力はまるで疲労を知らない機械のようだった。男は再び黒川綾を押し倒し、無数のキスを降らせる。歯が肌を軽く這い、舌がその表面を舐め上げていく。

舌が這う軌跡は、まるで灼熱の炎のように熱を帯びていた。

黒川綾は胸元で指を震わせ、どうにか彼を押し退けようとしたが、圧倒的な男女の力の差と、脱力しきった体ではどうすることもできず、ただ彼のされるがままになるしかなかった。

二人の体はぴたりと...

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