第429章

夜の帳が下りる。

眩いばかりの光に包まれ、その巨大なホテルは煌びやかに輝いていた。

ここで、大規模なチャリティーパーティーが開催されるのだ。

車から降り立った黒川綾と白井雪叶の目に飛び込んできたのは、周囲にずらりと並ぶ高級車の数々と、ひっきりなしに行き交う美男美女たちの姿だった。

彼らはオートクチュールのドレスやスーツを身に纏い、特注のジュエリーを身につけ、溢れんばかりの気品を漂わせている。

白井雪叶は声を潜めた。

「あそこ見て。あの美人のドレス、すごく素敵じゃない? 顔も綺麗だし。たしか芸能界のマネージャーだったはずよ。あの服、八桁はくだらないわ」

その視線の先を追いかけると...

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