第437章

ちょうどその時だった。

二人の従業員が談笑しながら歩いてきた。

「今日は大儲けだね。一人四万円もらえるはずだったのに、急にパーティーが中止になってさ。こんなに楽して稼げるなんて」

「本当だよね。本来なら夜中までかかるはずだったのに、もう帰れるんだから」

パーティーが中止になった?

もう終わったのか?

なら、黒川綾は?

水原拓真の顔色が変わり、瞬時にスマートフォンを取り出した。

「調べろ。妻はどこだ」

通話が切れると、彼の双眸は瞬く間に氷のように冷たくなり、顔色は極限まで沈み込んだ。

林田安織は怯えて後ずさりを繰り返した。

「水原お兄ちゃん……」

水原拓真が鋭い視線を向...

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