第490章

会社を出た。

林田承一は激怒した。「どういうつもりだ! 俺に手柄を奪われるのが怖かったのか? 水原拓真の前でせっかくのチャンスだったのに、なんで俺を無理やり引きずり出したんだよ!」

「自分が何様だと思っているの? 手柄を奪うですって? いい加減にして。あなたが何を考えているかなんてお見通しよ。そんなに自信があるなら、自分の力で水原拓真たちとお近づきになればいいじゃない」

そう言い捨てて、林田安織はきびすを返して立ち去った。

林田承一はその場に立ち尽くし、怒りで目を血走らせていた。

水原拓真を完全に怒らせてしまい、このルートがもう絶たれたことは彼も理解していた。ならば、他の手はどうか...

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