第494章

「何ですって?」

林田月香はベッドからガバッと跳ね起きた。「その精液を体に入れて、妊娠しろって言うの?」

「どうして駄目なの? あの時だってそうやって身ごもったじゃない。これを使わなかったら、あんたが社長令嬢になれたとでも思ってるの?」

林田の奥さんはあきれたように白目をむいた。「目的さえ果たせれば過程なんてどうでもいいのよ。それに水原拓真には今、子供が一人もいないじゃない。あんたが妊娠さえすれば、その子は宝物になるわ。仮に水原拓真がいらないと言っても、水原雪乃はどうかしら?」

あれほどの大企業、誰かが跡を継がなければならないのだ。

そして子供は必要不可欠。

子供さえできれば、そ...

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