第502章

一時の間、重苦しい沈黙が場を支配した。

しばらくして、山崎丈司はようやく絞り出すように口を開いた。

「お前、自分が何を言っているのか分かっているのか?」

「当然だろ。兄貴がどうしちまったのか、俺にもさっぱり分かんねえよ。なんであんなババアが好きなんだ? 十代の頃から三十代の女とつるむなんて、マザコンかよ」

山崎丈巳はすっかり正気を失い、どんな暴言でも平気で口にするようになっていた。

「それからな、絶対に俺を口封じで殺そうなんて思うなよ。俺の手元には証拠が山ほどあるんだからな。もし俺の身に何かあれば、その証拠は即座にマスコミにばら撒かれる。そうなったら、あんたたち二人とも逃げられない...

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