第518章

「忙しいのは分かってるから、ちょっと見てほしくて。そうそう、結婚式のプランニングってどうなった? 少しアイデアがあるんだけど、組み込めるかどうか見てくれないかな」

黒川綾は陽気な小鳥のように水原拓真の手を引き、デスクの前まで連れて行くと……。

先ほど描き上げたばかりの図面を、一枚ずつ広げて見せた。

水原拓真はゆっくりと手を握りしめ、拳を作った。

「さっきまで、こんなことをしていたのか?」

「そうよ。今回の結婚は前回と違って輝星がいるでしょ。あの子にも参加してもらって、のけ者にされてるなんて思わせたくないの」

「このリングボーイの演出を見て。それに、ちょっとした出し物とかどうかな。...

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