第546章

プレッシャーが大きすぎる。

林田安織の放つ威圧感は、全方位から押し寄せてくるようだった。

彼は会社で長年働き、それなりに経験を積んできた自負があったが、林田安織を前にすると、どうにも太刀打ちできない無力感に苛まれるのだ。

このままでは、父が果たして自分を後継者として確固たる意志で選んでくれるかどうか、本当に自信が持てなかった。

そもそも隠し子という身分だけで後ろ指を指されているのだ。社内でも不満を抱く者が多く、公然と、あるいは陰で足を引っ張ってくる。

苦労の末にようやく頭角を現し、足場を固めることができたというのに、そこへ林田安織が乗り込んできた。

だめだ。

会社は誰にも奪わせ...

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