CH123

モーガン

「今すぐ彼女と話すつもり?」マヤが尋ねた。

「彼女だけじゃない、他の連中もだ」私はニヤリと笑って言った。「ツネオが王室資金へのアクセスを断ったのに、奴らはまだ痛手を感じていないようだ。私が……少しばかり波風を立ててくる間に、奴らがどこから資金を調達しているのか探ってくれないか?」

私は台帳を開いた。「マロ様は、自分が『その他大勢』の一人に過ぎないって気づいてると思うか?」

マヤは勢いよく立ち上がった。「私も行くわ」

私は声を上げて笑い、アーニャの方を見た。「アーニャは?」

彼女は少し不安げな表情を浮かべた。

「書記役が必要なんだ。それに、ハーレムの経費にもう少し詳しい人...

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