136

モーガン

「その件はツネオに伝えてある。彼によると、信頼のおける忠誠を誓った衛兵のリストがあるそうだ。残りの者たちについては、誓約を行わせるか、あるいは投獄して身元調査を行う手はずを整えてくれるとのことだ」

「職員についても同様だ。全員が徹底的に審査され、それまでに宮殿の防備は回復されるだろう」

マヤとアーニャがそれを書き留めたところで、次へ進もうとした矢先、ドアをノックする音が響いた。

「入れ」

ドアがきしんだ音を立てて開き、二人の衛兵が入ってきた。

「陛下」一人が恭しく一礼して言った。「ご同行の準備が整いました」

もうそんな時間か? どうやらそのようだ。

私は頷き、椅子から...

ログインして続きを読む