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ツネオ視点

「今度はもっとうまく連携をとろう」俺は言った。「それと、あいつを落ち着かせておけるといいんだが。俺から彼に話して、彼女にも話を通しておくか?」

彼女は頷き、俺は一歩近づいて彼女を抱き寄せた。張り詰めた緊張感が静電気のように漂っていたが、彼女の表情はわずかに和らいだようだった。やがて彼女は短く息を吐き、首を横に振った。

「あなたが傷つくところなんて絶対に見たくないけれど……戦っているあなたの姿には、いろんな意味で熱くさせられるものがあるわね……」

俺は口の端を上げ、顔を寄せると唇を軽く触れ合わせた。「見事だったよ」

彼女は顔を真っ赤にした。「覚えておくわ……もっとも、私だって...

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