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モーガン視点

二人の従者が荷車を町の方へ押し戻し始めると、私たちは一緒に次の荷車への積み込みに取り掛かった。作業の手を動かしながら、私は父さんにツネオとその家族について、できる限り詳しく話して聞かせた。私たちは正午ごろまで働き続け、すべての荷車を満杯にしては、空の荷車が戻ってくるのを待った。荷車に積まれた果実はすでに縮み始めているようだったが、それは好都合だった。作業が順調に進んでいる証拠だし、これならもっとたくさんの量を積み込めるスペースができるからだ。

パイラは、ハルカが計画していたよりもずっと多くの量が必要になると踏んでいるようだった。別の従者たちのグループが交代に来てくれたので、私...

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