CH66

ツネオ

宴の最後の客が去り、宮殿の敷地に静寂が戻った。俺たちはふわりと地上に降り立ち、カイを腕の中で丸くさせたまま中へと向かった。従者たちがカイのために用意してくれた部屋へ歩くにつれ、祭りの魔法は遠いものに感じられた。

その部屋は俺とモーガンの寝室のすぐ隣で、それが俺を安心させた。万が一何かあったときのために、彼を遠ざけておきたくなかったのだ。

部屋に入り、モーガンが子供をベッドに寝かしつける様子を見守った。彼女が彼に接する態度、そして彼が自然と彼女を信頼している様子を見て、俺の心は温かさで満たされた。俺たちは音もなく部屋を出て、一言も交わさずに廊下を渡り、二人の部屋へと向かった。ドアの...

ログインして続きを読む