第116章 一文字が高価!

「清、あなたは体が弱すぎるし、訓練も受けていない」槙村碧は小川清が何を心配しているのか分かっていた。

「碧姉ちゃん……」小川清の目には涙が滲んでいた。

小川清はまだ十代と若く、これまでずっと槙村碧に守られてきた。その上、彼女の異能は特殊で、頻繁に身体を消耗するため、体はずっと虚弱だった。

「槙村碧、他に何人か連れて行け」と柏木遠が言った。

「了解。何かあれば信号を送ります」と槙村碧は答えた。

「我々も後を追う!もし奴らが偽物だったり、生存者を騙しているようなら、叩き潰してやる!」と柏木遠は言った。

彼らは以前、救援を装った人食いの集団に遭遇したことがあった。

今回、彼らはL国の...

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