第12章 半分の金店を空にする

中島暁が目を覚ますと、空間に食料が山積みになっているのを発見し、瞬く間に興奮した。

その中の一食は渡辺千咲が彼のために特別に用意したもので、焼肉だった。渡辺千咲にとって、彼は長期的な顧客なのだ。

彼に少し特別なサービスをするのも、やり過ぎではないだろう。男はみんなこういうものが好きだろうと、親切にもコーラまで付けてくれていた。

中島暁はそれを見て、心の中でほくそ笑んだ。

高橋良介たちは蒸しパンを分け与えられたが、基地の人間はやはり多すぎ、渡辺千咲の小さな空間はまだアップグレードが必要だった。

それに加え、基地は人が多く、毎日食事をしなければならないため、その消耗は間違いなく莫大なも...

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