第147章 異能免疫?

「いえ、虫は苦手なので」渡辺千咲は眉をひそめて言った。

小川凝はわずかに顔をしかめる。虫? 渡辺千咲のその一言で、小川凡と小川凝は彼女をひどく見栄っ張りだと感じた。

「今は食べ物があるだけでありがたいのに! 虫がどうとか言ってる場合じゃないでしょ。村の畑は全部荒れ果てて、種を見つけたって育てられるかどうかも分からないのに」小川凝は眉をひそめて言う。

彼らが食料を分け与えたのも、中島暁の顔を立ててのことだった。

小川凡も、中島暁が見つけてきた嫁はあまりにも甘やかされていると感じた。

今はどんな状況だと思っているのか。食べ物があるだけで御の字だというのに。

「そうだよ! 俺たちも一度...

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