第149章 初めて異能を発動する?

中島暁が刀でそれをこじ開けると、果たして中には青い異能晶が二つ入っていた。

「これって、異能晶が二つ?」渡辺千咲が嬉しそうに言った。

「二つだ」と中島暁は言い、二つとも渡辺千咲に渡した。

大きさはウズラの卵ほどで、色は透き通るように美しい。

「すごいじゃない、この運! いきなり異能晶に当たったと思ったら、しかも二つだなんて」

小川凡も、中島暁と渡辺千咲の運の良さには感服せざるを得なかった。

先ほどの巨大な虫の討伐には、千堂坤も手を貸してくれていた。渡辺千咲はけちな人間ではない。

「千堂坤! さっきは本当にありがとう! これ、あなたに!」

渡辺千咲が空間からフライドチキンのパッ...

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