第206章 特別な砂浜と海

「これらの食料は誰かに食べられた後で、今食べられるのはこの数箱だけ。残りは包装が破損して汚染されてしまった」

「この数箱の食料、どうやって持ち帰るか考えないと。他の奴らに知られたら、きっと奪いに来るわ」

「食料は必ず持ち帰らないとダメよね?」小林静は眉をひそめたが、彼女にも良い考えは思いつかなかった。

「いっそのこと、ここに二ヶ月住んじゃう?どこで暮らしたって同じじゃない?」

 小林静の言葉は、確かに佐藤雅の心を動かした。

「だめ。私たちの家族がまだいるのよ」佐藤雅は眉を寄せた。

 もし彼女たちが帰らなければ、家の食料は数日ももたない。

 佐藤雅と小林静は、従姉妹同士の関係だっ...

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