第237章 渡辺大和?

中島暁は慌てて立ち上がり、自分の髪を確認した。

「ない」

「私の髪、まだ普通の色だわ」

渡辺千咲は自分の髪を見つめる。このままでは、遠からず髪全体が青紫色になってしまうだろう。

こんな姿でどうやって人に会えばいい?氷のように青い瞳に、青紫色の髪なんて、絶対にトップニュースになってしまう。

目立ちたいわけじゃないのに。

やっぱり染髪剤を買った方がいい?とりあえず黒に染める?でも、今どきどこで染髪剤なんて探せばいいの?

「中島暁、じゃあ、あなたは先に休んで。ごめんなさい、こんな夜中に邪魔しちゃって」

渡辺千咲は少し申し訳なく思った。彼女の身に起きたこの異変は、この世界では、うっか...

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