第261章 恥ずかしいな

 渡辺千咲は自分の時空に戻り、柔らかい大きなベッドに横たわった。

 さっき、誰かに見られたんじゃないかしら?

 間違いない! 小川強の声が聞こえたもの。

 恥ずかしいし、気まずい。

 前回も確か、この男に邪魔されたような気がする。

 渡辺千咲は心の中で小川強の名をしっかりと刻み込んだ。以前は彼がこんなに朴念仁だとは思ってもみなかった。

 中島暁から聞いた話では、小川強は終末世界が訪れる前に彼女がいたが、ゾンビになってしまい、それ以来ずっと新しい相手を探していないという。

 快晴基地が設立されてから、小川強に目をつけて言い寄ってくる女性も少なくなかったが、彼は全て断っていた。

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