第299章 中島暁が輝いている

 極夜だというのに、外の気温はすでに四十度を超えていた。

 空気中には息が詰まるほどの熱気が満ちており、まるで闇そのものが尽きることのない熱量を孕んでいるかのようだ。

 この熱は、夏の猛暑とは異なり、重苦しく、抑圧的な灼熱だった。まるで巨大な溶鉱炉の中にいるようで、周囲の空気は震え、大地は干からびてひび割れている。

 中島暁はこの暑さを恐れるどころか、むしろ心地よく感じていた。それどころか、実力さえも増していくのを感じる。

 対して渡辺千咲は、自身の力が抑えられているのをはっきりと感じ、昼間に中島暁が感じていたであろう圧迫感を身をもって体験していた。

 多少の居心地の悪さはある...

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