第301章 あなたたちを待てないのが怖い

「この改造人間たちも人だ。意思がある。だから、彼らの思考記憶を一時的に解放してやる」

「この人たちの状況は、高橋栞奈と同じになるということか」

 自主意識を持つサイボーグが、また増える。

「栞奈、この者たちのコードをお前の脳にインプットする。彼らの権限はお前より下だ。好きに支配していい」

 人数が多いため、一人ひとりのコードを制御する必要があった。

 赤雨城の連中も、人工知能を通じて制御している。

 だが、その操作性は高橋栞奈には及ばない。渡辺陽は今回、高橋栞奈をさらにアップグレードしたのだ。

「わかった」

 すぐに、高橋栞奈は一連の数字を受け取った。

 ピピッ——

『ア...

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