第303章 渡辺陽の二面性

「人に強制するのは好きじゃない。我々のもとに加わるにも、条件がある」

シャッ、シャッ……

銃火器を手にした数体の改造人間が、整然と現れる。

その武器は、彼らに向けられていた。

「こ、こいつらは赤雨城の改造人間か?」

「いや、今は俺の部下だ。約束は守ってもらいたい」

渡辺陽の淡々とした口調に、三人の城主たちの顔色が沈む。

この世界は強者が全て。道徳も、規則もない。

「我々は必ず約束を守る」

守らなければどうなる?次の瞬間には命がないだろう。

ここでは、物資のため、あるいは口論で気に食わないというだけで人が殺される。

ましてや、彼らが対峙しているのは渡辺陽なのだ。

渡辺陽...

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