第304章 成長した渡辺瑚夏

 赤雨城。

「城主、我々の改造人間が敵に制御されました」

「なぜ制御された? 改造人間は実力も高く、気温の影響も受けず、寒さも暑さも恐れないと言ったではないか?」

「はい、しかし、向こうが我々のコントローラーを書き換えてしまい、今はこちらで修正できません」

「まったく、使えん奴だ」

 黒袍がしゃがれた声で言った。

 男はそれを聞くと、恐ろしさのあまり黒袍の足元にひざまずいた。

「必ずや修正してみせます。十分な時間さえいただければ……」

「城主、私はまだお役に立てます」

 黒袍は目の前の男を冷ややかに一瞥した。

「能力者たちを全員呼び戻せ」

「……っ」

 男の背中を冷や...

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