第365章 神紋?

渡辺千咲は苛立たしげに月島雨との電話を一方的に切った。一分も経たないうちに、石田寒から電話がかかってきた。

「渡辺千咲、時間はあるか?ずっと会いたいと思っていた」

「一日くらいなら空いてるわ」

一日後にはアフリカへ発つ。エボラウイルスの変異サンプルを採取しに行くのだ。

「わかった。では明日の朝八時に会おう」

「ええ」

渡辺千咲は電話を切った。

「総隊が私に会いたいのは、きっと体質強化薬液の件ね」

渡辺千咲は中島暁に視線を向けた。

「ゲホッ、ゲホッ、また俺に新しい身分を用意してくれるのか?」

渡辺千咲は微かに笑い、神秘的な笑みを浮かべた。

「ううん、今回は架空の人物をでっ...

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