第384章 パッシブスキルの回復

素手でレーザー砲を放つなど、渡辺千咲だからこそできる芸当だ。

他の者であれば、腕一本が使い物にならなくなるだろう。

これはレーザー砲なのだ。凝縮されたエネルギーが発射される瞬間、凄まじい反動が生じる。

現に渡辺千咲も手の骨にひびが入り、手は血まみれになっていた。

渡辺千咲はまだ意識のある者たちを、一人ずつ二階へと背負い上げた。

生き残ったのは七人。渡辺千咲は彼ら一人ひとりに栄養剤を一本ずつ飲ませた。

今、渡辺千咲は全身がずきずきと痛み、手からは血が滴り落ちていて、まだ手当てもできていない。

ベランダでは、月光が差し込み渡辺千咲の身体を照らしていた。

奇跡的に、渡辺千咲の手の傷...

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