第115章

「やっぱり、ナシにしないか?」成田響は本気で怯えていた。

自分の実力には自信がある。だが、それ以上に桐谷憂の実力を知っているからだ。

桐谷憂は普段こそ冷徹な表情を崩さず、荒事は部下に任せているように見えるが、実際は彼こそが真の武闘派だ。

桐谷憂は首をコキコキと鳴らした。

「ビビったのか? そんな根性でコーチが務まるとでも?」

彼は何気ない様子で空見灯を一瞥した。その視線に気づいた成田響は、瞬時に頭に血が上った。

「誰がビビってるって? 空見さん、見ててくれよ。俺こそが最強のコーチだって証明してやる!」

三十分後。

すでにボコボコにされ、顔を腫らした成田響を見て、空見灯は居ても...

ログインして続きを読む