第118章

成田響は誰よりも早く到着していた。空見灯の姿を認めると、慌てて挨拶をする。

「こっちです、空見さん!」

灯は時間を確認した。

「着陸まであと一時間以上あるわね。何か食べる?」

「空港の洋食屋、コーヒーが美味いんですよ。行きましょう!」

成田響は今日、すこぶる機嫌が良かった。これから観月蒼に会えると思うと、緊張と興奮が入り混じる。

最初はただ空見灯に頼み事をしただけだったのに、まさか観月蒼のような大物に本当にお目にかかれるとは思ってもみなかったのだ。

レストランに入ると、彼はコーヒーだけを注文した。

一方、灯は遠慮なく二人前の朝食を頼んだ。

成田は目をぱちくりさせる。

「空...

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