第149章

その言葉を聞いて、永瀬誠は完全に凍りついた。

桐谷グループが永瀬家との提携を公然と撤回するということは、永瀬家が桐谷家の不興を買ったという事実を世間に知らしめるに等しい。今後、関係修復の可能性が絶たれたと宣告されたようなものだ。

これが一体どこが「見逃してやる」だというのか? これは永瀬家を破産へと追い込む行為ではないか!

「憂、待ってくれ! 女同士の揉め事を仕事に持ち込むなんて、あまりにも理不尽だ!」永瀬誠は慌てて口を開いた。「俺たちは友人だと言ってくれたじゃないか。憂、睦の代わりなら俺が謝る。俺が空見灯に頭を下げに行くから、頼む!」

永瀬家は以前、大型プロジェクトでのトラブルによ...

ログインして続きを読む