第162章

五十嵐悠真を見送ったあと、空見灯はすぐに唐沢雪優へ電話をかけた。

「唐沢雪優、今夜は盛大に奢って。大きな案件を紹介してあげるから」

終業後、空見灯は唐沢雪優と約束していたレストランへと直行した。

唐沢雪優の気前の良さは相変わらずで、三十人は収容できそうな個室を貸し切りにしていた。

「好きなだけ頼みな! お姉さんが養ってあげる!」

唐沢雪優は豪快に手を振った。

「パパが前回のプロジェクトの出来を褒めてくれてね、お小遣いを弾んでくれたのよ。だから今日は全部私の奢り!」

「私は豚じゃないんだから、そんなに食べられないわよ」

空見灯は笑いながら彼女の隣に座った。

「でも、お父様はき...

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