第256章

会議室に足を踏み入れた瞬間、空見灯は突き刺さるような敵意を感じ取った。

役員たちに加え、各部署の責任者、そして当然ながらラボのメンバーも顔を揃えている。

表情は一様に硬い。値踏みするような目、探るような視線、そして隠そうともしない不満の色――。

上座の中央に鎮座する桐谷憂が、灯に向かって小さく頷く。

間髪入れず、赤城凛が口を開いた。

「桐谷社長、ご指示通り空見さんをお連れしました。これで会議を始めてもよろしいでしょうか」

「俺の指示?」

憂の声は冷ややかだ。

「桐谷光希マネージャーの指示ではないのか?」

赤城凛の表情が一瞬、凍りつく。

本来なら、灯に憂を頼る気を失せさせ、...

ログインして続きを読む