第257章

赤城凛は、スマホを握りしめる指が白くなるほど力を込め、唇から悲鳴が漏れ出ないよう必死に噛みしめていた。その視線は、桐谷青山と桐谷光希へと注がれている。

まさか空見灯が、シュレッダーの屑の中から証拠を探し出すとは夢にも思わなかった。昨日の監視カメラの映像で、彼女がずっと床に這いつくばっていたのは、書類を繋ぎ合わせていたからだったのか。

桐谷光希が小さく頷き、心配無用と合図を送ると、凛はようやく安堵の息を吐いた。

だが、桐谷青山は声を上げて笑い出した。「ならば、その書類とやらを出したまえ」

「繋ぎ合わせた書類は、何者かに奪われました。相手は私に人を昏睡させるガスのようなものを使用し――」...

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