第6章

私たちは裁判所で正式に離婚した。

調停人の立ち会いのもと、高橋奏は会社法の規定に従い、株式を私に譲渡した。

翌日、私はその株式の49%を晴空テクノロジーの副社長――つまり、私に写真を提供してくれたあの副社長に売却した。そして、自分はわずか2%だけを保持することにした。

これで会社では、高橋奏と副社長の持ち株比率は同等になる。そして私が機嫌を損ねれば、いつでもこの2%を副社長に売って、高橋奏の気分を害することができるのだ。

離婚手続きを終えて間もなく、また星野月からTwitterのダイレクトメッセージで嫌がらせが届いた。

「奏君の財産をそんなにたくさん奪うべきじゃなかった!...

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