第105章

二人が仲睦まじく戯れる様子を見て、柊木汐里は笑みを隠しきれなかった。

「やっぱり若い二人の熱愛ぶりは、見ていて微笑ましいものね」

「華月ちゃんも眠そうだし、早く部屋で休みなさい」

 碧井天川は頷き、自然な動作で藍原華月の手を取った。

「それじゃあ、俺たちは先に上がるよ」

 藍原華月は碧井天川の後ろをついていきながら、振り返って碧井老人と柊木汐里に手を振った。

「お義父様、お義姉さん、おやすみなさい。お二人も早く休んでくださいね」

 部屋に戻ると、先ほど碧井天川の腕の中で眠ってしまったことを思い出し、空気がどこか気まずくなった。

 しっかりしなさいよ、藍原華月。いくら碧井天川が...

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