第112章

 藍原華月の頬が朱に染まるのを見て、碧井奏はいっそう好奇心をそそられた。

 彼は身を乗り出し、藍原華月の隙を突いて袋を開ける。

「叔父さん、華月に何買ったの?」

 藍原華月が止めようとした時には、もう手遅れだった。

 袋の中身が生理用ナプキンで埋め尽くされているのを見た瞬間、碧井奏は固まった。そして次の瞬間、叔父に向かって親指を立てる。

「叔父さん、太っ腹だね~。贈り物で宝石とか服っていうのは見たことあるけど、生理用品をプレゼントする男なんて初めて見たよ!」

「失せろ!」

 甥の冷やかしに、碧井天川は問答無用でその尻を蹴り上げようと足を上げた。

 碧井奏は反射的に身をかわした...

ログインして続きを読む