第179章

碧井天川が病院に戻ると、そこには二人が仲睦まじく過ごす光景があった。

天川は歩み寄ると、藍原華月の肩を抱き寄せた。

「どうやら、母さんと上手くやっているみたいだな」

「当然よ。お義母様はとても素敵な方だもの、話が弾まないわけないわ」

藍原華月の得意げな表情を見て、碧井天川は口元を緩めた。そして視線を母へと移す。

「母さん、うつ病の専門医に連絡を取ったんだ。近いうちに診てもらおう」

その言葉を聞いた途端、碧井の母から笑みが消えた。

「いいえ、その必要はないわ。具合も良くなってきているし、きっとすぐに治るはずよ」

長年息子に会えなかった寂しさと焦燥、そしてかつて着せられた濡れ衣。...

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