第18章

言葉に詰まり、藍原華月は不満げに眉をひそめた。

「私のことが嫌いなのは分かってるわ。でも、碧井家において私はあなたの妻よ。あの人たちが私をいじめるのは、あなたをないがしろにするのと同じことじゃない。少しは腹が立たないの?」

「どうでもいい。あの連中が何を喚こうが、俺には関係ないことだ」

 碧井天川はスマホに視線を落としたまま、藍原華月の言葉など意に介さない様子だ。

 その態度を見て、藍原華月は悟った。碧井天川が彼女を助けることなどあり得ない。それどころか、彼女がいじめられるのを期待してさえいるのだ。

 今後、碧井家で生き残るには、自分自身を頼るしかない。

 彼女が怒りに頬を膨らま...

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